生成AIで調べものをする人が、日本でも初めて半数を超えました。
サイバーエージェントの調査(2026年8月、9,278人)では、生成AIを検索に使う人は52.3%。半年で7.5ポイント増えています。
サービス別では、ChatGPTが30.6%、GoogleのAIモードが28.4%。AIモードは半年で7.4ポイント伸びています。
それに合わせて「AI検索対策(LLMO・GEO・AEO)」という言葉もよく見るようになり、「AI向けの対策をしないと取り残される」という営業を受けた方もいるかもしれません。
結論から言うと、Googleは公式ガイドで「AI検索に出るためにやることは、通常のSEOと同じ」という立場をはっきり示しています。AI専用の特別な小技は、今のところ必要ありません。
Googleが「必要ない」と言っていること
llms.txt(AI向けの案内ファイル):「Google検索は使っていない」と明記されています。置いても良くも悪くもなりません。ChatGPTなど他社のAIのクローラー(サイトを巡回するプログラム)も、ほとんど読みに来ていないという調査があります。
AI向けに文章を細かく区切る:「小さく分ける必要はない」「理想の文字数もない」としています。
AI向けに書き方を変える・言い換えキーワードを追いかける:不要です。
他のサイトに自社名を書いてもらって数を稼ぐ:「思っているほど役に立たない」としています。
Googleが「やるべき」と言っていること
他のサイトにない情報を書く:ガイドの中で、ほかのどの助言よりも重要とされています。「ネット上ですでに言われていることを繰り返すだけにしない」。一般論をまとめただけの記事は、AIの回答では埋もれます。
SEOの基本:ページがGoogleに登録(インデックス)されていること。
ページを量産しない:順位やAIの回答を操作する目的でページを大量に作るのは、スパムポリシー違反です。
店舗・商品の情報を整える:Googleビジネスプロフィールや商品データ(Merchant Center)は、AIの回答にも通常の検索にも出やすくなるとしています。
構造化データ:AIのためには必須ではないものの、検索結果の見た目を良くするために引き続き有効です。
店舗の方は、まずGoogleビジネスプロフィール
地域の検索を約20万回調べた調査(BrightLocal、2026年9月)では、ChatGPT・AIモード・AIによる概要の3つが参考にした情報源のうち、一番多かったのがGoogleビジネスプロフィールで、全体の28.5%でした。
ただしChatGPTはGoogleビジネスプロフィールをほとんど使わず、Bingや口コミサイトを参照しています。ChatGPTとGoogleのAIで勧めるお店が重なるのは約2割だけです。
「AI対策」と構える前に、次の点を確認してみてください。
今日からできるチェックリスト(店舗向け)
Googleビジネスプロフィールの営業時間・定休日・電話番号・写真が最新か
口コミに返信しているか
Googleマップ以外の口コミサイトやポータルサイトでも、店名・住所・電話番号が同じか
自社サイトに「うちの店ならでは」の情報(メニューの特徴、料金、スタッフ、よくある質問)が書いてあるか
自社サイトがGoogleに登録されているか(Search Consoleで確認できます)
クリックは減る。でも、出ているかどうかで差がつく
AIによる概要が出る検索では、クリック率が平均で約6割下がったという調査があります(Seer Interactive)。
一方で、AIの回答に引用されたブランドは、引用されなかったブランドよりクリック率が高い傾向でした。
「検索からの流入が減った」と感じたら、順位だけでなく、AIの回答に自社が出ているかも見る必要があります。
2026年8月末から、Search Consoleの「生成AIパフォーマンス」レポートで、AIによる概要・AIモードでの表示回数をページ別に見られるようになりました。
「〇倍引用される」には注意
AI検索対策の資料には「〇倍引用されやすくなる」という数字がよく出てきますが、元の調査が書かれていないものも少なくありません。
研究者によるまとめでは、AIの回答は同じ質問でも回ごとに変わること、一般的なコツは別のAIにはあまり通用しないことが指摘されています。
成果の数字を約束する対策サービスは、慎重に判断してください。
まとめ
AI検索対策の中身は、SEOの基本と、自社にしか書けない情報を出すこと。
店舗なら、Googleビジネスプロフィールと口コミサイトの整備です。
新しい言葉に振り回されず、まず基本ができているかを見直しましょう。
「自社がAIの回答に出ているか見てほしい」「何から手をつければいいか知りたい」というご相談も受け付けています。